Harvard vs. MIT


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Published: May 11th 2009
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韓国人の夫の強い希望でハーバードとMITを見にボストンへ。

あまり大学だけを見にボストンまで足をのばす人って少ないかもしれないけど
夫がかねてからきたいと思っていたことにはワケがある。
韓国人にとってアメリカに住むことはひとつの大きな夢である。
私は韓国生活の中で(特に生活に困っていない)中産階級の人たちでも「なんとかアメリカに移民に行きたい」と口に出す人に
何度も会った。「移民する」という選択肢があまり一般的でない日本で育った私にとっては
とても興味深い。

韓国人にとっては政治的には反米の姿勢をみせたりしながらも、アメリカ=最強の先進国であり、
経済成長を遂げながらもまだまだ先進国コンプレックスが根深い多くの韓国人の心をくすぐる。
どの国民よりも愛国主義者でありながら何かと「欧米はこうだ、それに比べて韓国は(ためいき)・・」
とつぶやく韓国人を見ていると、日本人のアメリカに対する憧憬なんかよりずっとずっと大きいものを感じる。

そこへきて超学歴社会、見栄っ張り社会にすむ韓国人にとって
ハーバードとは世界の権威のトップに君臨するような場所だ。
お金に余裕のある韓国人の親はこぞって子供を留学させ
本屋さんに行けば「子供をどうやってハーバードにいれるか」といった本がベストセラー入りだ。

というわけで今回の旅程は
夫の希望=アメリカ等の先進国
私の希望=南米

という相譲れない希望のため、2つの違った世界を回ることになった。

そんなこんなでやってきたボストン。NYから片道15ドル、4時間の道なり。
マンハッタンのビル群が嘘みたいに30分ほど走ると行けども行けども、緑が続く。
アメリカは広いなあ。

ハーバードについた。とりあえずキャンパスに入ってみる。
1636年創立されたという大学のキャンパスはレンガ造りの建物と緑が美しい。
留学生の多い大学院に比べ、学部生のキャンパスだったため白人が多かった。
1900年初頭までは女の人には学位が与えられなかったらしい。

お昼から学生がガイドをするツアーに参加できた。
そのガイドの人が、いかにもハーバード生!って感じの白人の男の人で
夫は大興奮。私をカメラ係に任命し、いろんなショットをとってくれと注文してくるので
私は修学旅行に同伴したカメラのおっちゃん状態だ。

ガイドの人が「この後僕の参加しているサークルの合唱の発表が
図書館前であるのでぜひ見にきてください」といったため、
移動する予定だったけどガイド君に恋しちゃってる夫がぜひそれまで待とう、と提案。
でもおかげで金髪で白人のいかにもエリートのおぼっちゃんという風貌の人たちが
なぜか「エンヤーコーラー」とハモるシュールな姿を拝むことができた。

大学のロゴ入りグッズを買いまくったあと、MITへ。

MITは工業大学というイメージからかキャンパス等にはあんまり期待していなかったのだけれど、
いい意味でハーバードと対照的な近代的でどこか未来的なキャンパスだった。
有色人種の学生もかなり多い。

特に印象にのこったのはキャンパス内にはどちらも教会があるのだけれど、
ハーバードの方はイギリスの植民地時代の面影を残す中世ヨーロッパ風なのに
大して、MITの教会は十字架もなくまるでおしゃれなギャラリーのようだ。
教室をのぞくと難しそうな数式がかかれていて、イメージどおりなのでちょっとうれしかった。

2つの対照的な、世界を代表する大学のキャンパスツアーは意外にもとても楽しいものとなった。
何より終始笑顔の夫の姿を見てると、来てよかったな、と心から思えた1日だった。



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